「未来人」ぶって現在を見つめてみると、「まだこんなこと続けているのか」と思えるようなことがあります。
日本における「ハンコ」や「名刺」の文化・風習も、未来人ぶってとらえてみると、とてもおかしく思えるならわしだと思えます。正確には「未来人」ぶらなくたって、おかしいとか、疑問に思う人が少なからずいるわけですから、これはもう現代人・未来人という枠をこえておかしな行為ということになるでしょう。いつ主流でなくなるときが来るのでしょうかね、ハンコや名刺の文化は…。
連絡先を交換するとき、名刺なんかではなくLINEのIDを写しあったりします。一方がQRを表示させて、もう一方がカメラで読み取るアレです。数年前は、赤外線通信で電話番号やEメールアドレスを送受信していた記憶があります。それより前は、手入力でした。
今でももちろん仕事の場では名刺が使われます。そういう場面で「じゃ、LINEで」となりにくいのは、やはり組織に属して働いている人が多いからでしょうか。組織人として個人の携帯(スマホ)を会社から与えられる人がもっと増えて、仕事のやりとりをLINEでできたなら、とても迅速かつ気軽に連絡がとりあえるようにも思います。
個人事業主みたいなかたちで、フリーでのつながり同士の中で仕事をすることが多い業界の人もいるでしょう。そういう人は、酒を飲みながら個人の携帯でLINEを交換してそれで仕事の連絡が万事済むのかもしれません。(ちょっと憧れてしまいます)
未来人の視点で「自分」を見つめてみれば、まだそんなことしていたのか…というところがいくらでも見えてきそうです。もうそれしか見えないくらいで、恥ずかしくて見ていられないかもしれません。現代の僕よ、そんなことからは早く卒業なさい、と…。
意外と「自分自身」を未来から見つめるのは難易度が高いかもしれません。思い込みの自尊心なんかが作用して、その状態がデフォルトになってしまっている。これは案外、重症かもしれません…。
「現代病」というやつでしょうか。