お金に「足」

「金回りが良い」なんて言い方がありますね。


よくお金を遣い、よくお金が入ってくる状態のことでしょうか。


遣うほどに入ってくるのか、入ってくるほどに遣うのか、カエルが先かオタマジャクシが先かみたいな話になってしまいそうです。


お金は、未来に価値を得る保証といったところでしょうか。持っているだけでは、ただの紙切れもしくは通帳の上に並んだ数字でしかありません。先行投資なんて言いますが、それを遣って継続的に利益を生み出し、将来的には遣ったぶんを取り戻し、プラスに転じるようなお金の遣い方ができると、それこそ「金回りの良い状態」といえそうです。


おなかが減っていると、へろへろになって、思うように働けません。食べ過ぎてももちろん動きづらいですが、よく動いてよくはたらくとまたおなかが減ります。


ろくに動きもしないのに食べ過ぎてしまったときは、罪悪感というか自分の救いのなさを実感したりします。そういうときは、ひと駅とかふた駅とか歩いて帰ってみたり、1日が終わる前に散策に出かけて、無駄に腹筋に力を入れながら歩いてみたりして、なんとか翌日以降に持ち越さないように努めます。


お金は遣い切らなくたってそうそう邪魔になるようなものじゃないと思いますが、基本的には働けば働いた分だけ入るし、働くための資本にもなるものです。


たくさん働いてたくさん遣う=金回りが良い状態は、出たり入ったりの多い、風通しの良い状態、ともいえるかもしれません。


風の凪いだ静かなところで、必要なぶんだけ慎ましく食べ、最小限の働きをして過ごす。収支にあった生活の営みにも、いろんなかたちがあると思います。


金回りが良い状態を正義とするかどうかは、また別の話。