名誉な子供扱い

どうしてか、男性の「子供みたい」なところは一生治らないように思えて仕方ありません。


大人になっても、ずーっと子供みたいなふざけ方をしたり、子供みたいに喜んだり、背伸びした難しい言葉を使っては子供みたいに大人びた気分になったりしています。


女の子はといえば、早々と人と人との間の関係性に興味を見いだし、おしゃべりを楽しんだり、友達や家族や異性との仲に一喜一憂したりしています。


女の子のそうした様はさながら大人のようですが、物心ついて早々とそうなってしまうので、大人になってもずっと子供のときのようなままともいえます。男の子は最初っから子供のときのようなままですから、つまるところ、男も女もどちらも一様に、子供のときのままのように大人になるのだ、ともいえそうです。


「子供みたい」という大人に対する形容は、「幼い男児みたい」という乱暴な意訳ができそうです。あるいは、同様に「子供みたい」という形容を「大人の男みたい」と解釈したってというのは、やりすぎかもしれませんね。


「子供みたい」と言われることを、なんでか名誉みたいに嬉しく思ったりします。そのことが、「幼い男児」が「大人の男」になったことの証明なのかもしれません。子供の頃は、とにかくとにかく、大人になりたいと思っていたことを思い出します。


子供扱いされることへの嫌悪を克服するために、子供は大人になるのでしょうか。