カレーの車

何ごとも、「お客さん」では楽しみきれないなぁ、と思うばかりです。


「生活のたのしみ展」というイベントに、おじゃましてきました。お天気が良くて日ざしが強かったです。


入場待ちの列に10:30頃から並び、開場したら真っ先にカレーを売るキッチンカーの列の最後尾に立ちました。妻は息子と、サンドイッチを買いに行きました。日ざしが強く、僕はハンカチを首の後ろに乗せて順番を待ちました。その間にも、背後の列は、どんどん長くなります。幸いにも僕は、20分程度でレジにたどり着くことができました。


注文を済ませ、盛り付けていただきながら、僕は写真の撮影を願い出ました。キッチンカーに乗り込んで働いているスタッフの方々に、一緒に写ってもらいたかったのです。快諾していただき、車の前でカレーの入った袋をお客さんに渡していたスタッフさんに、iPhoneの撮影ボタンを押してもらいました。あとで画像を確認すると、カレーの入った袋を少し持ち上げた僕と、車中で作業していたお二人のスタッフさんの素敵な笑顔が写っていました。それから僕は、サンドイッチを買いに行っていた妻と息子と合流し、食べられそうな場所を見つくろいます。


空いているベンチを見つけて、そこに座りました。開場してからずっと日なたで過ごしていたので、息子の顔は赤くなっていました。そのベンチもやはり、日なたです。僕もやや頭が痛くなりつつあるのを感じていました。抱っこをせがむ息子に応じ続けていた妻も、すでにかなり暑さと疲れで辛そうな様子でした。僕は、カレーと一緒に買ってきたレモンスカッシュのすばらしい香りを吸い込みながらも、今日はもうあまり長くいられないことを心に認めました。暑い時期の屋外開催であるということを、少し甘く見ていたかもしれません。買ってきたものを食べ始めるのですが、風もあって容器のフタなどが飛ばされてしまいます。息子もふらふらとすぐに離れていってしまうし、妻と僕は手分けして容器のフタと息子を追いかけました。落ち着いてカレーの香りを楽しみながらゆっくり食べることは、早々とあきらめました。幼児を含んだ家族連れで夏の屋外イベントを楽しむのには、かなり高度な心がまえと準備がいるようです。そんなことを学んだだけでも、大きな収穫だったかもしれません。


その後は、妻と手分けして息子を見守りながら、会場内の様子を手短に見て回り、滞在を終えました。買ったものは、文庫本が1冊でした。時刻は、1240分をまわったところ。駅ビルで冷たいものを飲んで、帰宅しました。家に着いたら、みんなで眠り落ちました。