(中略)おばちゃんとの遭遇確率

「アニマル柄の衣服をまとった派手なおばちゃん」は、大阪名物として数えて良いのでしょうか。たとえば通天閣は、いまのところ現地に行けばいつでも必ずあるでしょう。しかし「アニマル柄の(中略)おばちゃん」はナマモノですから、いつ行っても会えるとは限りません。僕はこれまでに2度大阪を訪問していますが、1度目の大阪訪問のときに、心斎橋付近の商店街で見かけたような気もします。僕の記憶が「見た」と改竄されているだけかもしれませんけれど。


2度目の訪問のときには、難波付近から通天閣に向かって南下しながら散歩をしました。通天閣付近の商店街は、道幅が狭かったです。飲食店が軒下に設置した水槽には魚が泳いでいました。ライヴ感の演出でしょうか。外から覗き込んだときの、囲碁・将棋会館のガラスの質感と室内の明度、そこに停留していた空気感が堪りませんでした。あの辺りを歩いたら、アニマル柄のおばちゃんに会えるでしょうか。おそらく、そうでない人に会える確率のほうが高いでしょう。外国人のバックパッカーを見た記憶があります。彼らは、大阪でなくても、近年はどこにいてもよく目にするようになりました。


2020年に開催される東京オリンピックの影響で、日本が注目されているのでしょうか。わざわざやって来なくても「注目する」手段はあるかと思います。「注目」のあとにあるプロセスが「来訪」なのでしょうか。その逆があっても良さそうです。オリンピックが実際に開催されるのは、次の次の年です。いま日本にやってきている人たちは、開催中にももう1度来るのでしょうかね。「大阪のおばちゃん(もはやアニマル柄はどこへ)」でしたら、4年周期でなくとも会えるでしょう。彼女たちからアメ(ちゃん)を渡されたら、日本に来た良い思い出になるかもしれませんが、日本にいる僕としてもそれは未体験です。神戸出身の人に東京でアメを渡されたことならあるのですが、東京でも買えるアメでした。




むだ話を読んでくださり、ありがとうございます。オチはありません。