記帳してわかった体調管理のこと

5年間つかえる手帳に、毎日音楽のことを記しています。音楽のことって、それは一体どんなことかといえば、体調管理のことです。僕は楽器の演奏や歌唱をするのですが、体調が良くないと、それらをじゅうぶんに楽しめません。録音は進みませんし、人前での本番だったら、つらくてもなんとしてでも乗り切らないといけません。いかにすれば毎日よい体調を保ち続けられるかが、最大の関心事なのです。


ですので、手帳に、この日はこんなふうに過ごした、どんなタイミングでどんなものを食べた、前日は何時に寝てその日は何時に起きた、天気はどうだった、それでその日の演奏や歌唱の調子がどうだったかといったことを記しておくのです。これを見返すことによって、体調良くいられるときや演奏・歌唱の調子がいいときは、その前にどんな過ごし方をしたのか、その傾向がなんとなくつかめたように思います。


それでわかったことって、一体なに??といいますと、もうあきれるくらい単純でありきたりなことでした。それは、いいものをしかるべきタイミング(間隔)で食べ、よく休むということです。手帳に記録を始める前から想像できそうなことですが、これが、僕には、やってみないことには実感できなかったのです。それがわかったので、手帳への記録をやってよかったなと本当に思っています。


根本的なことではなく、もう少し細かいことや副次的なことでわかったこととしては、コーヒーの効果があります。ちからを出したいタイミングの1時間前くらいに飲んでおくといいように思います。カフェインの作用でしょうかね。有名コーヒーチェーンのおもいきり濃いものを飲むと、半日効果が続くように感じられることもあります。おなかがすくのは僕にとってはよろしくないようで、ちからを出したい1〜2時間前に、野菜と肉と穀物を組み合わせたような、なるべくバランスのよいものを食べておくと、調子がよいです。少し意外だったのは、前々日によく休んでいると、ちからをだしたい本番の前日に多少寝るのが遅いといった無理があっても、力が出せる場合が多いということです。この仮説は、「この本番の日の前、寝るのすごく遅かったのにどうして調子がよかったんだろう」といった事例からの疑問を発端としています。そういうときの前々日の就寝時間をみると、よく休んでいたという傾向がみられたのです。ぜんぶ、僕の仮説ですけれどね。


音楽のある人生、というのが僕のミッションといいますか、これさえあれば生きていかれるというのが、僕にとっての音楽です。手帳があることで、それと向き合うときのヒントが得られています。


お読みいただき、ありがとうございました。