習慣と不自然

幼いときはよくキャンプにいきました。いえ、「よく」というほどの頻度ではなかったかもしれませんが、そういいたくなる程度に、我が家にとって自然なことでした。キャンプは、自然かつ人工です。


僕の5つ上の兄は、虫が嫌いです。子供のころは彼がそんなに虫が嫌いだなんて知らなかったけれど、大人になってからゴキブリも殺せないと知りました。僕は、どちらかと言えばやれるほうです。


大人になってからは休みをあわせて、僕の一家、両親、兄の一家で毎年夏なんかに、山梨県に滞在しています。そのときには、たき火をしてカレーをつくったりします。なんていいつつ、近年は普通に室内でつくっています。すすが入っていぶり臭いカレーになりがちですし、すべての材料や下ごしらえしたものやグッズを屋外に用意しなければならないので、面倒くさくなってしまって近年では室内でつくっています。キャンプみたいな屋外活動は、「不自然」に思えます。いえ、不自然というのがふさわしいかわかりませんが、そう、僕にとっての非日常なのですね。


どんな日も、ここ2年くらいは、僕はこの文章を毎日、その日の朝に書いています。たまに朝以外に書くこともありますが、外泊先なんかでも極力朝にしています。子どもが寝ているうちにできると良いです。起きてしまうと、もうその瞬間から大騒ぎになって中断することもあれば、「(あと少しなんです、すみませんすみません)」と心の中で唱えながら書き上げてしまうこともあって、なんでこんなまでして僕はこの取り組みをつづけているのかと思わなくもありませんが、歯を磨くとかトイレに行くとかお茶を淹れるとかそんなようなことと同列のおこないみたくなりつつあるのもまた真で、そんなに気にせず続けております。


お読みいただき、ありがとうございました。