休み時間のドッジボール

何もしないなんてことはありえませんでした。小学校のときの、中休みや昼休みの話です。そう、中休みなんていうのもあって、給食後の昼休みのほかに、午前10時半前後くらいの20分間、休みがあったのです。中学校に入って以降は、その時程はなくなってしまいました。その後の僕の人生において、中休みはありません。あの「中休み」、いまもあったらいいなぁ。と思いました。じぶんでつくればいいのかもしれません。


中休みや昼休み、ドッジボールをしました。サッカーもしました。一輪車、僕は乗れませんでしたが、乗っている子がいました。竹馬、やりました。一組の茶筒のような形状のものをひっくり返して地面に伏せて、その茶筒のような形状のものそれぞれの両側に穴があいていて、そこに数十センチくらいの長さのひもが通されて輪になっていて、組になったその筒状の部分の上にそれぞれ足を乗せて、手でひもを持って足から筒状の部分が離れないようにしながらかっぽんかっぽんと歩く遊具、やりました。


休み時間のはじまりを知らせるチャイムが校内のスピーカーから流れると、まっしぐらに校庭に向かいます。倉庫からボールを取り出して、少人数で投げたり受けたりしているうちにもっと人数が集まって、グーとパーのチームに分かれてゲームがはじまります。攻撃と回避行動のスリルと興奮がおもしろくて、僕はドッジボールをいつもやっていたのだと思います。


いま、なんだかんだ、じぶんが好きでやりたいと思うことをやれるのは、休み時間や就業時間の前か後です。でもその好きなことをやれるはずの時間のほとんどは、食事や入浴や睡眠や家事や子どものことなど、割愛できない毎日の営みで埋まりますからいったいいつそんな時間がとれたかわかりません。いえ、まぁ、やすみやすみ、ぬすみぬすみ、なんとかやっていますけれど。



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