今日の早寝は、あさってに効く。

「夢」に関して「お前どうなのよ」と言われると、私はたじろいでしまいます。ですので、ほかの人にもそんなにむやみやたらには聞けない、ハードル高めの質問かもしれません。


ほかの人に対して「問える」「質せる」ということは、じぶんでもそれをしているからできること。「私はこうやって、問うてる。だからこそ、あなたの問いが気になるし、教えてほしい」と、そういうこと。


「そのこと」に夢中になっているからこそ、「そのこと」に関連の深い情報が、その人の目にたくさんつくようになるのでしょう。「情報は、求める人のもとにあつまる」ということですね。昨日まで関心のなかったことなのに、自分に直接影響を及ぼしそうなことに「関連がありそうだ」という匂いを嗅ぎ取ると、不思議に、それまでは無視していたようなものが気になりだすことがあります。そういう発見って、増えれば増えるほど、嬉しい。昨日までは無視しちゃってた情報に「あ、これ、(私にとって身近な)あれに関連がある!」という脈絡を見出せるようになること。それが、その人の世界を広げるんじゃないでしょうかね。


みみっちい話かもしれませんが、たとえば、「昨日、早く寝た」とします。でも、その割には、意外と、翌日の体調がこれといって良くなっていないことってありがちです。で、もう一晩くらい寝てみると、ようやく「一昨日の早寝」が効いてきたのか、体調が良かったりする。


「昨日早く寝たのに、今日もまだ、あんまり体調よくないや。なんだよ、早寝しても意味ないじゃん」なんてすねてみて、その日は夜更かししてしまう、なんてことを私はよくやってしまいます。で、寝て起きてみると、「一昨日の早寝が効いている」のか、意外と「夜更かしの翌日なのに」、体調が良かったりするのです。察しの良いあなたならお気づきかもしれませんが、そう、この日からみて「翌日」は、体調が「あまりよくない」可能性が高いです。(なぜなら、「昨日、夜更かししたから」。)翌々日に、その努力や怠慢の成果(良いものも悪いものも)は持ち越されるのではないか? 


これは「早寝した翌々日は体調が良い」という、なんの根拠もない私の個人的な実感をもとにした仮説ですけれど、この2日間単位のまとまりを、数週間、数ヶ月、数年と単位を広げていっても、似たようなことって起こるのじゃないかと思います。常に、「その日までのおこないの見返り」が、毎日に噴出しているのじゃないかと。


だから、「夢」を問われてたじろいでしまうのは、「その日までのおこない」が、今やこの先の私の思う未来に資するようなものじゃなかったのにほかならないのです。毎日が、毎日をつくるのですね。



お読みいただき、ありがとうございました。