生きてりゃ、一流サバイバー。

景気がよくても悪くても風邪をひく私は、風邪っぴきの一流。かもしれません。


一月の後半、おしりから数えて二週間に入るくらいの頃から、「おや?」と思いました。体調の変化に、自分の。鼻から水がするり。喉がチリチリ、えごえご。目の粘膜がぴりぴり。花粉症かなと思いました。それからずるずるとひどくなっていって、二月のあたまから数えて二週間くらいがピーク。声なんてまるで出ませんでした。筆談してしましたもん。嘘ですけれど。(ごめんなさい)景気がよくても悪くても花粉症になる私は、一流の花粉症患者。かもしれません。


新型だコロナだウィルスだといっている最中に、先週私はおなかの風邪をひきました。いえ、風邪じゃないかも、ウィルスかも、という実感があります。食あたりだったかもわかりません。へんなナマモノを食べた憶えはまったくないのですけれど、路上に落ちているものを無意識に拾って口に入れる癖があるので(嘘です)、記憶の有無に関わらず何かやらかしたかもしれません。とにかくその日の朝、いつもみたいに仕事に出て行って一時間以内に体調がおかしくなり、みるみるうちに胃が猛烈にむかむかしだし、トイレにかけこみリバース現象、上下から(失礼しました)。ただちに仕事はやめにして、帰宅と着床を20分以内に済ませました。それからおよそ20時間、暗闇の中で吐き気とむかつきに悶えて布団とトイレを往復しながら眠り続けました。景気がよくても悪くてもおなかを壊す私は、一流の急性胃腸炎患者。かもしれません。


「一流」は仕事の文脈で用いることが多そうな言葉です。上述のように、仕事以外のことに用いるとなんにでも当てはまってしまうでしょう。一流のメシ食いとか、一流のトイレユーザーとか、一流のパジャマモデルとかですね。一流の被扶養者とかね。働かなくても。誰もが一流の生活人。かもしれません。


景気がよかろうと悪かろうと、人間でなくなるわけじゃなし。


景気を左右するような現象を発端とした、「防げたかもしれない落命」は、その限りでないかもしれません。景気のよさ悪さの原因になりうるものから、命に関わる深刻な影響を受ける人がいるのも事実です。その場合も、過去は変えられないですからね。生きてりゃ、一流のサバイバー。かもしれません。



お読みいただき、ありがとうございました。



青沼詩郎