生活のたのしみ展(第4回、東京・丸の内)に行ってきました

生活のたのしみ展に、4月18日木曜日13時頃~15時ごろおじゃましました。


丸ノ内線・東京駅に到着したのち、会場を探して歩きました。丸ノ内ビルってとこだろう?  と思いながら歩き、探し、歩き、探し、会場を見つけるのに20分ほどかかりました。あんまりに会場を見つけられないじぶんが楽しくなってしまうほどで、思えば僕の「たのしみ展」はあそこからすでに始まっていたのだなと思いました。


ちょうどお昼どきだったせいもあってか、カフェの前にできた行列がすごかったですね。平日だったので、土日はもっとすごい列になるのかもしれません。その行列をみて、僕はやっと会場にたどり着けたことを実感しました。


エプロン姿でハリボーグミのブースの行列の最後尾を示す掲示ボードを持ったスタッフさんが、もう一方の手に会場マップを掲げていたので、それを貰いました。


1階をつるつるっと見て、3階に移動しました。


回廊に展示された写真家の幡野広志さんの写真を眺めながら、回廊を進みました。


ちょうど通路が右手に折れるところに、ロシアのおもちゃの展示がありました。生の木肌のうえをそのまま彫刻刀がすべったような熊のおもちゃに心惹かれて、じっと見入ってしまいました。スタッフさんが持ち上げてゆらゆらと揺らすと、紐でつながった木の球がぶら下がって揺れて、熊が右手(右の前足?)に持ったナタのようなものを上下にカタリカタリと動かすではありませんか。茶目っ気と可愛らしさに卒倒しそうになりました。


熊が展示されていたところから横にずれていくと、そこにあったのは「ヌケシ」。布でつくったこけしだから、「ヌケシ」なのだそう。木でつくられた一般的なこけしとはだいぶ違って、人形に近い形をしています。頭、胴、右腕、左腕、右脚、左脚の6パーツを縫い合わせたかんじ。絶妙な味わい深さを醸し出していて、展示されていた「ヌケシ写真集」的な本に見入ってしまいました。鎌倉にギャラリイがあるそうです。そこのオーナーさんが、このヌケシの作家さんに布を提供するのだとか。「こけしは、家庭が貧しくて育てられない子どもを消すから〈子消し〉……っていう俗説がありますけど、ほんとうのところはどうなんですかね……」なんて話をスタッフさんにしたら、「ほんとうはそうではなくて、苦しかった時代があったことから、そうした説に尾ひれがついて広まってしまったのかもしれませんね」と話してくれました。伝統的な、多くの人に親しまれた可愛い玩具なのだなと、じぶんの認識をあらためました。ひょっとしたら、貧困を理由に亡くなってしまった子どもの棺に入れられたこともあったのかもな、などと勝手な想像を巡らせました。



この日の体験はまだ続きますが、ここでいったん結びます。お読みいただき、ありがとうございました。